⚠️この記事では耳の中の炎症や膿などの画像が含まれますのでご注意下さい。
外耳炎はつらい
外耳炎(がいじえん)は、耳の外耳道に起こる炎症。頻繁な耳掃除によって皮膚が傷つくことが原因で発症することが多い。
私もここ3年くらい外耳炎を繰り返しており、症状が出るたびに耳鼻科に通っている。
そもそも耳垢は自然に排出される仕組みがあるため、頻繁な耳掃除は不要らしい。耳掃除自体が不要という意見も聞くくらい。
でもどうしても耳の中をいじりたくなって自分で耳掃除をしてしまう。これが明らかに外耳炎の原因だとはわかっている。でも触ってしまうんだ…
耳かきカメラ(QiPower-QE-1)を購入して見てみた
ある朝、起きると耳が聞こえづらい。特に左がほとんど聞こえない。
「ああ、これはまた外耳炎になったな…」と後悔したのだけど、いつもの症状とは違った。
これまでは外耳炎になると耳の中に腫れと痛みがあり、聞こえづらくなっていたのだけど今回は痛みが全くなかった。耳の中に何かが詰まっているような感じ。あと頭が重たい。
極力病院行きたくない私は、「痛くないし、ほっといたら治るかな?」としばらく様子を見ることに決めた。
だがその後1週間くらい様子を見たのだけど全く改善はしない。
「これはそろそろ耳鼻科行かなあかんな」と渋々行こうとしたのだけど、まず耳の中を見れるカメラを購入して自分でどんな状態か見てみることにした。(この時にさっさと病院行ってれば後ほどあそこまで苦しむことはなかった)
買ったのはこれ。「スマート耳かき」と命名されてた。
Wi-Fi接続でスマホやタブレットにカメラ映像が映し出せる優れもの。
耳かき型のカメラは検索するとたくさん見つかるがピンとくるメーカーの製品が一つもなかったので、テキトーに選んで購入した。
でも後日、マツキヨやウェルシアでも同じのが売っているのを見つけてちょっと安心。ちなみに薬局では4000円弱してた。
衝撃!大量の膿が塞いでた
届いて早速使ってみて、耳の中を見てみた。するとびっくり。膿らしき白いものが外耳道を塞いでた。
↓閲覧注意
(左耳)
(右耳)
特に左が重症で、鼓膜が全く見えない。まさかここまでの状態になっているとは思いもしなかった😅そりゃ聞こえないはずや…
その後、ピンセットを使って自分で取ろうと試みたが全く取れる気配がない。さらに押し込みかねない。
ここで耳鼻科に行く決意をようやく固めた。
その日は20時ごろと遅かったので、翌日仕事終わってから耳鼻科に行くことにした。
外耳炎が悪化して発熱
翌朝、いつも通りミルクティー味のプロテインだけを飲んで仕事に行く用意をしていたのだけど、いつもと違って不味い。なんか苦い気がする。
「なんかいつもと味ちゃうな」と思いながらも、出社して仕事をしていたのだけど、なんかフラつくし集中できない。
そこで「これ熱あるんんちゃうか」と会社で検温してみたところ、38.4度の熱があった。
私は高校生の時にインフルになって以来10年以上発熱してなかったので熱に対する耐性がなく、発熱を自覚するのも遅れてしまった…マジで早く病院行くべきだったと後悔した
(あと熱って本当にしんどいのね。風邪引かなすぎて内心病弱な奴をバカにしてたけど辛さがわかって、謝りたい気持ちになった😅)
その日は初めて早退し、病院に向かった。高熱の原因は明らかに耳に溜まった膿だということがわかっていたので、内科ではなく耳鼻科に行った。
耳鼻科で外耳炎と診断
耳鼻科に到着し、高熱ということで一応PCR&インフル検査を受けた。結果は両方とも陰性だった。
そして、耳の診療をしてもらうと、前日自分でも見た大量の膿が耳鼻科のモニターに映し出された。
高熱の原因は間違いなくこれだということになり、膿を耳鼻科の機械で吸引してもらった。その瞬間、一瞬でスッキリして、今までどれほど聞こえていなかったのかを実感した…
なお、診断結果はやはり外耳炎で、自分で耳掃除しないよう注意を受けて薬をもらい帰宅した。
その後、解熱剤と抗生物質で3日後には平熱に戻り、耳の治療はもらった点耳薬が無くなるまで使い続けた。
耳かきカメラで自分で経過観察
耳鼻科から帰宅後、再び耳かきカメラを使って耳の中を確認したところ、まだ膿が結構残ってた。
(左耳)
(右耳)
「先生ちゃんと全部取ってくれてないやんけ。また来院させようとわざと取ってないちゃうか?」と思ったほど。
でもまあしかし、自分では触らないよう注意されたところだったので、先生を信じて自分で耳掃除せず、点耳薬を使い、飲み薬の服用も続けることにした。
そして、耳かきカメラで毎日状態の確認も行った。
すると、次第に回復していく様子が見られた。
(左耳)
(右耳)
回復するにつれ、徐々に耳の違和感や不快感も無くなっていった。結果として10日くらいでほとんど治った。(自己判断)
最初の状態とは雲泥の差。
点耳薬と抗生物質などの飲み薬が効いて、綿棒で取らなくても、無事膿はほぼなくなった。
もしこの耳かきカメラがなかったら、不安と耳の違和感からまた自分で綿棒を突っ込んで膿を押し込み、再び外耳炎を悪化させていたかもしれない。
耳かきカメラのおかげで自分で回復具合が確認できたので、先生の言うことを信じられた。
なぜ必要以上に耳掃除をしてしまうのか
繰り返しにはなるが、基本的に耳垢は自然に排出されるため耳掃除の必要性はほとんどないらしい。
にも関わらず、私はつい耳掃除をしてしまう。多くの外耳炎患者はこの気持ちわかってくれるのではないだろうか。
ではなぜダメだとわかっていてもに必要以上に耳掃除をしてしまうのか触ってしまうのか。
その理由の一つは耳の中(特に外耳道付近)には多くの神経があり、触るとリラックス効果を得られるからという話もある。
確かに綿棒を使って耳掃除している時はかなり気持ちいいので、これは納得できる。
だが、これよりも大きな理由は、自分では見えない部分だからこそ気になってしまいつい掃除しすぎてしまうのだと私は思う。
耳の中は特殊なカメラがなかったら自分では見ることができない有数の場所。
見えないからこそ少しでも痒みがあると汚れが溜まっていると思う。
→つい綿棒を突っ込んでしまう。
→気持ちが良いのでやりすぎてしまう。
→やりすぎて外耳炎などの疾患を発症する
という悪循環に陥る。
実際、今回耳かきカメラを購入して以降、自分で耳の中を見れるようになってから、以前のように無闇に綿棒を突っ込んで耳掃除することは無くなった。
今はまずカメラで確認して汚れらしきものが取れる範囲にあれば取ってみるが、無理そうなら諦めている。耳掃除をゼロにすることはなかなか難しいのだけど、今までより頻度を減らすことには成功している。
そして以前より耳への負担が少なくなったからか、今の方が明らかに状態が良い。
常に違和感なく普通に聞こえることがかなり嬉しい。一生外耳炎にはなりたくない。
QiPower-QE-1のカメラ機能だけを使用
QiPower-QE-1には取り外し可能な水色の耳かき部分が付いており、その名の通りカメラで見ながら耳掃除できる仕様になっている。
しかし実際に一回だけ使ってみようとしたが、私は上手く扱えずパーツが外れて落ちてしまう不安も感じたため、耳かきパーツはすぐに捨ててしまった。
現在使用しているのはカメラ機能のみ。
私は耳の汚れを見ながら耳掃除するのではなく、あくまで耳の状態を確認したいだけなのでこれで十分。
Wi-Fi接続だけで簡単に使える
QiPower-QE-1は使い方も簡単で、Wi-Fiに接続して専用アプリからカメラ映像を確認するのみ。
アプリはシンプルで使いやすいし、軽くて操作性も良い。
バッテリーも一度の充電で1時間持つ。
短時間しか使用しない私の場合、毎日耳の中を確認しても10日以上は持続する。
充電端子がMicro-USB(Micro-B)なのは少し残念だけど、まぁ全然許容できる。
耳かきカメラで状態を把握&耳掃除やりすぎを防ぐ
QiPower-QE-1を購入してから、耳掃除をやり過ぎてしまうことがなくなった。
以前なら痒みがあるとすぐに綿棒を突っ込んでいたが、今ではまずカメラで様子を見るようになった。
そして意外にも目に見える汚れはほとんどなく「じゃあ大丈夫か」と納得することで痒みも軽減しているような気がする。それでも痒みが強い時にはメディクイックEを薄く塗っている。スーッとして痒みがおさまる。(外耳道に傷あるときは結構染みる)
今では以前に比べて、綿棒を使って耳掃除する頻度が5分の1程度になった。それで調子が良いので、耳掃除は必要ないという意見にも納得している。
カメラ購入前は、状態を見ずに適当に掻いていたのだから「そりゃー炎症起きるわな」って今になるとつくづく思う。
また、毎日自分の耳の中を見ているので、何か異常があればすぐに気が付くと思う。
次は何かあれば、重傷にならないうちにすぐに病院へ行こうと思ってる。
「過度な耳掃除をやめたい」「耳の状況を確認したい」なら、耳かきカメラの購入はかなりおすすめ。