iCloud Drive、Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど様々なオンラインストレージサービスがある。
以前まで私はiCloud DriveとGoogleドライブとDropboxを併用していたが、現在はほとんどiCloud Driveしか使用していない。Googleサービス利用上、Googleドライブを少し使用しているがほとんどはiCloud Drive。
使っているデバイスがApple製品メインであれば、iCloud Driveだけでも十分。他のサービスを入れずにiCloud Driveに一本化した方が便利だと思っている。また、私は個人用と会社用の2つのAppleIDを使っているのだが、違うAppleID間で共有するときにもiCloud Drive共有を使えば、簡単にファイルを共有できる。もちろん他人との共有も簡単にできるし、AppleIDさえあればWindowsPC等の他社デバイスでも利用可能。
iCloud Driveフォルダ共有の良いところ
・簡単に共有できる
・共有相手のメールアドレスを入力しなくてもOK
・参加者はiCloudストレージを消費しない
・Apple製品はアプリのダウンロードが不要
・AppleIDがあればApple製品以外でも利用可能
・Apple製品では最も安定して使える
iCloudDrive共有方法
iCloud Driveのフォルダ共有手順を簡単にまとめる。
以下の例では、iPhoneとMacそれぞれでフォルダ共有を行っているが、iCloudのブラウザ版iCloud.comでも、Windows版でも大きな違いはない。
iPhoneで共有
①共有するフォルダを準備
共有するフォルダを新規作成、もしくは既に作成済みフォルダを用意する。ここでは「共有サンプル」を例とする。
②「共有」を選択
準備した共有するフォルダをロングタップして、表示されるポップアップメニューから「共有」を選択。
③「iCloudでフォルダを共有」を選択
「iCloudでフォルダを共有」を選択する。
④共有方法を選択する
共有方法を選択する。メッセージやメール、リンクコピー、AirDropなど複数の方法で共有できる。ここでは「手軽なリンクをコピー」で共有する。
(共有オプションの設定)
共有オプションでは条件を設定することができる。アクセス権を「閲覧のみ」にすれば、招待されたユーザーは変更不可になる。権限に優劣をつけたい場合などに有効。
⑥「リンクをコピー」を選択
「リンクをコピー」を選択する。この「リンクをコピー」タップした時点で、クリップボードに共有用のURLがコピーされる。
なお、共有オプションで「参加依頼した人のみ」を選択している場合は、宛先に共有相手のメールアドレスを入力する必要がある。
逆に、共有オプションで「リンクを知っている人はだれでも」を選択しておけば、メールアドレスを入力していなくても共有できる。
「参加依頼した人のみ」を選択したにも関わらず、宛先に共有相手のメールアドレスを入力していない場合は、相手にリンクを通知して共有相手がそのリンクを開いても下記のようなエラーが表示される。共有が完了できないので注意が必要。
⑦コピーしたリンクを送信
コピーしたリンクを共有する相手に通知する。
以下の例ではすでに共有しているメモを使って、共有相手にリンクを通知しているが、メールやメッセージアプリを使って送信しても良い。
⑧共有相手がリンクを開いて完了
あとは共有相手がリンクを開けば、フォルダの共有は完了となる。
以下では「iCloud Driveに追加」を選択している。
共有状況の確認、共有停止
共有フォルダを作成したあとは参加者が確認できる。共有を停止することや条件を変更することも可能。
Macで共有
①共有するフォルダを右クリックし、「フォルダを共有」を選択
共有するフォルダを新規作成、もしくは既に作成済みフォルダを用意する。ここでは「共有サンプル」を共有する例とする。
共有するフォルダを右クリック。「共有」の中にある、「フォルダ共有」を選択する。
②「共有」を選択
共有方法を選択する。メッセージやメール、リンクコピー、AirDropなど複数の方法で共有できる。ここでは手軽な「リンクをコピー」で共有する。
対象とアクセス権で条件を設定し、「共有」を選択する。
なお、対象で「参加依頼した人のみ」を選択している場合は、宛先に共有相手のメールアドレスを入力する必要がある。
逆に、対象で「リンクを知っている人はだれでも」を選択しておけば、メールアドレスを入力していなくても共有できる。
③共有するフォルダを右クリック、「リンクコピー」を選択
再びフォルダを右クリックして「共有」の中の「リンクをコピー」を選択する。
この「リンクをコピー」をクリックした時点で、クリップボードに共有用のURLがコピーされる。
④コピーしたリンクを送信
コピーしたリンクを共有する相手に通知する。
以下の例ではすでに共有しているメモを使って、共有相手にリンクを通知しているが、メールやメッセージアプリを使って送信しても良い。
⑤共有相手がリンクを開いて完了
あとは共有相手がリンクを開けば、フォルダの共有は完了となる。以下では「開く」を選択している。
共有状況の確認、共有停止
共有しているフォルダを右クリックし、「共有」の中の「共有フォルダを管理」を選択すると共有状況の確認変更と共有の停止等を行うことができる。あとからでも変更できるので便利。
共有フォルダを削除する
まず共有を開始した側、共有を招待したユーザーが共有元となる。共有を受けた側、共有に参加したユーザーは参加者。
共有フォルダ内のフォルダや書類を削除する場合
共有しているので当たり前だが、誰か一人が共有フォルダの中身を消せば、全員のフォルダから消える。
下の画像は共有フォルダ内のフォルダと書類をそれぞれゴミ箱に入れようとした際のアラート。
上記でも触れたように、簡単な設定で参加者の操作に制限をかけることができる。
必要な場合は使ったほうが良い。
共有フォルダ自体を削除する場合
共有元:共有元が共有フォルダ自体を削除する場合、下記アラートが表示されて「OK」を押すと、共有フォルダ自体が参加者を含めて全員から削除される。
参加者:参加者が共有フォルダ自体を削除する場合、下記アラートが表示されて「OK」を押すと、共有フォルダが自分のストレージからのみ削除される。
共有フォルダ自体は存在しているので、再び招待してもらうと参加することができる。
iCloud Driveとフォルダ共有のメリット
簡単に共有できる
iCloud Driveのフォルダ共有はメール、メッセージ、AirDrop、リンクを送るなど複数の方法で行える。利用状況に合わせて簡単に共有できるので便利。
メールアドレスがわからなくても共有できる
上記の手順でも触れたように、共有先のAppleIDやメールアドレスがわからなくても問題ない。
「リンクを知っている人はだれでも」を選択しておけば、メッセンジャーアプリでリンクを送ったり、AirDropで送信することで簡単に共有できる。
参加者はiCloudストレージを消費しない
共有フォルダは共有元のiCloudストレージの一部を使ってシェアするイメージ。
よって、共有フォルダ分の容量を参加者は自分のストレージで消費することはない。
Apple製品はダウンロード不要
iPhone、MacなどApple製品の利用者はiCloudDriveを特にダウンロードすることなく使える。必要なのはAppleIDでサインインするのみ。
一方で、GoogleドライブやDropboxを使う時は、ブラウザで利用する場合を除いて、ダウンロードしてから利用する必要がある。
ダウンロードは最初の一回なので、大して面倒ではないかもしれないが、ひと手間減るのは間違いない。
Apple製品では最も安定している
やはりApple製品で使うにはiCloudDriveが最も安定していると感じている。特に顕著に現れたのがM1チップ搭載Macが発売されてからのこと。他社のオンラインストレージサービス、特にGoogleドライブがM1Mac対応に時間がかかっているのに対して、当然だがiCloudDriveは即座に利用できた。こういった変化には自社サービスか否かの差が表れる。
まとめ
・簡単に共有したい
・他のソフトはできるだけダウンロードしたくない
・Apple製品で安定して使いたい
Apple製品であれば、AppleIDにサインインさえすればすぐにiCloudDriveを使える。専用ソフトやアプリをダウンロードする必要はない。そして、今回の記事でまとめたフォルダ共有も簡単手軽に行える。
例外もあるだろうが、Apple製品をメインに使っているのであればiCloudDriveが最適だと思うし、大抵のことはiCloud Driveだけで事足りると思っている。